2011年06月18日

仙台定禅寺通のすずめ踊り

これから、仙台には夏祭がたくさんやって来ます。
祇園祭も来るらしい。


2011年06月08日

縮小均衡な日本と、人間力を育てる組織(組織学会で福原名誉会長のお話)

3日ほど日が過ぎてしまったが、去る日曜日、「組織学会」という学会の2011年度研究発表大会が慶應義塾大学で開かれ、特別に招待されたので聴講に行って来た。

組織学会 2011年度研究発表大会

聴講したのは、今大会で受賞した若手研究者の発表(ジーンズの産業集積に関する研究。面白かった)と、資生堂の福原義春名誉会長の特別講演。
福原名誉会長のお話は、圧巻だった。

冒頭で福原氏は、現在で日本起こっている動きを、全て縮小均衡に向かっているとし、高校授業料や高速道路の無料化などの政策もバッサリと切り捨てる。
その上で、人を育て、個々人の能力を最大限に引き出すことが組織にとって一番肝要であると述べ、そのためには若いうちから日常を超えた社会的体験をさせることが必要であると指摘した。それに対し現実は、経営者は四半期ごとに数字を出すことが求められ、長期的視点に立って人を育てることは難しいという。社長を経験した人の言葉なので説得力があった。
また、会計などのアウトソーシングなどについても、自社の会計哲学を失うとして、なかなか手厳しい。

その上で、時代の転換期における組織のあり方について、民主主義の弱点や縦型組織の機能不全など、次から次へと厳しい現実を指摘していく。
絶望的な話も出てくる一方で、ヨコ型組織が主流となり、NPOが社会の中で主役になっていくことや、ジャック・ウェルチが幹部候補を鍛える話など、明日への話題も登場。
お話の後半で、NYのメトロポリタン美術館を休館日に訪れた話(オチがあって面白い)と、ご自身の東京写真美術館館長の話(フラット型組織を実践した)も興味深かった。
最後に提示された問題は、「フラット型の組織は、100人くらいまでの組織では機能するが、それ以上の大きな組織では機能しない。これは何故か、是非組織学会で研究してほしい」というもの。

東西の学者や経営者の考えを引用し、自身の世界各地での体験を交えながら語る、破壊力とも言うべき迫力がある講演だった。