2006年02月02日
Flightlpan
TOHOのシネマイレージが6回分貯まっていたので、平日の午前中からぶらり一人で映画を見に行って来た。
うん、これ、後2ヶ月しか出来ない楽しみ…。
Flightplan(邦題:『フライトプラン』)
2005年アメリカ作品 タッチストーン・ピクチャーズ AND イマジン・エンターテイメント提供
Cast: Jodie Foster
Director: Robert Schwentke
http://video.movies.go.com/flightplan/
Airbusの怪物、A380の2006年就航を前に、A380を相当意識したであろう総2段デッキの超大型機E-474の、ベルリン→NYの数時間のフライト中に完結するスリリングなサスペンス。
怖い!!…とにかく怖い!!
(僕は非常に怖がりなのでその分は割り引いて考えて下さい)
夜、飛行機に乗ると、窓の外に吸い込まれるような不思議な感じがするのだが、そんな夜間飛行を描くというプロットがまず不気味だし、何が載っているか分からない密室という設定も非常にスリリング。
わずか1時間38分という展開の速さが、観る側に考える余裕を与えないため、最後まですっごい怖かった。
(続きは、鑑賞後に読んでくれるとうれしいです)
大西洋フライトは、実際には5時間強で飛べる短いフライトなので、それにしてはいろいろな事が起こりすぎたような気はするが、限られた時間の中で、子供を失う恐怖と、自分自身へ迫る恐怖に同時に立ち向かう、緊張感がたまらなく良かった。(いや、正直に。怖がりの身には「勘弁してくれ」という感じだった。)
緊張感を出すため、舞台を機内のみ限定し、管制塔など全ての地上のアクターを排除した、その狙いはバッチリ決まっていると思う。その、スピーディーな緊張感あるシーンに、ジョディー・フォスターがバッチリ決まっていて、迫り来る恐怖が伝わって来る(だから怖いんだってば!!)。
この映画が9-11以降の世界的な航空テロリズムへの過剰反応を、皮肉る形になっていることは、パンフレットで評論家も指摘していた通り、間違いないと思う。
9-11以降、「航空機内での銃撃戦に繫がる可能性がある」という反対意見をほとんど無視する形で、航空保安官(フライトマーシャラー)が復活したこと、「航行に障害をきたす人間は拘束してよい」というルールが、時として過剰なアラブ系の人々への差別意識を体現する手段になっている点を、見事に突いている。ちょっと話がそれるが、僕は一昨年の秋にブラジルで乗った国内線B767で、隣の席に座っていたのがレバノンからやってきたという女性で、その風貌に、やっぱり初めはビビった。話しかけてみると、流暢な英語で答えてくれ、とても楽しかったのだが。
自分を含め多くの人が持っている差別意識が、暴走する危険性があることも、どこかで暗示している。
ちなみにこの映画を、実際に営業している実機ではなく、架空の機種で撮影したのは、実際には不可能な設定がいくつか含まれるためだろう。
ちょっと飛行機に詳しい人が見れば、突っ込みどころもあるのだろうが、こんな巨大な飛行機だったら、機内での迷子も、貨物室での棺との対面も、あんな場所に隠されていたのか…なんていうことも、本当に起こってしまいそうな気がする。
緊張感ある展開もさることながら、いろいろな意味で怖くなった映画だった。
P.S.
これは映画本体を楽しむには関係のない突っ込みなので、気にしない人は気にしないのだろうが、シネマで発売されているパンフレットの、「旅行ライター」という怪しげな肩書きで書かれたノートは、A380に関する記述がかなりいい加減なので、一応突っ込み。
まず、A380は「ジャンボ機」という愛称ではないし(確かにジャンボだからそれは許そう)、A380がエアバスのイメージ・イラストと全く違うものになる可能性なんて、あるわけない。すでに2号機が試験飛行に成功し、今年中のライン就航が予定されている飛行機の外観が、予定と全く変わるなんてあり得ない。ローインチの時点で大枠の設計がFIXしていない飛行機など、どこの航空会社が購入にサインするんだろう…。
以上は、Googleでちょっと調べればすぐに分かることなので、客に配る前に何とかして差し替えてほしかった。このままでは、エアバスへの営業妨害もはなはだしい。
# ちなみに、このWeblogにも書いてある。
加えて、この「旅行ライター」さんだけでなく、多くの利用客も憂いているのが、A380のエコノミークラスのキャビンレイアウトだろうが、Airbusが本社のホームページで公開しているA380のキャビンレイアウトは、メインデッキは3-4-3の計10列配置で、B747と同じレイアウトになっている。席を二つまたがないと通路に出られないボーイングのエコノミークラスを「囚人の席」と呼んで攻撃したエアバスだが、世界最大のこの機種に関しては、どうやら窓側にだけ「プリズナーズ・シート」を作ってしまいそうな予感。
ただ、エアバスはこの超大型機の乗り心地に関してはかなりの意気込みを持っていて、シートレイアウトや通路の幅など、「改善される」としている。かつてのANA(B747-100SR)や、最近のスカイマーク(B767-300ER)のように、運行会社がオプションで狭苦しいシート配置を無理やりオーダーすれば話は別だが、よほどのことがない限りないだろう。だとすると、そちらも期待できるのではないだろうか。
- by yuhei.k
- at 17:00

comments
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