2004年09月14日

Day8: Londrina

ナチュラレという、日系人の方が経営している大豆のサプライヤーを訪れ、畑を見学した。「車ですぐ着きますよ」と言われたが、それでも3時間くらいかかった。車内では寝たかったのだが、路面が舗装されていないため、ガタガタ揺れて煩かった。それでもウトウトしてしまうのだから、相当疲れているのだろう。
一家の所有する畑は、3000haを超えることも更らしい。ここまで広いと、もう畑の端が見えない。
naturalle.jpg

この国が、今後日本向けに食品用大豆を輸出するためには、乗り越えなくてはならない壁が多々ある。ブラジルが今まで得意としてきたのは、搾油に使用する大豆で、比較的大雑把に管理しても問題なかった。だが、食品用大豆、とりわけ日本向けの大豆を生産・輸出するとなると、今まで彼らが経験したことがないようなシビアな品質・管理を要求される。種子の種類から、Non-GMOの選別、IPハンドリング、種子の形状に至るまで、全て要件を満たさないと日本の業者は買い取ってくれない。それを生産・輸出するためには初期投資もかかる。一つの種子のライセンスは、最低でも2000万円はくだらない。さらに、そのような大きな投資をして食品用大豆を生産しても、日本のメーカーが買い取ってくれる保証もないのだ。そのようなリスクを考慮すると、バルクで管理出来る搾油用大豆の方が、単価は安くても大量に生産して規模の経済を利かせて売れば高収益にもなりうるだろう
今日訪問したナチュラレの場合、種子開発には熱心だが、それを日本に輸出するノウハウはままならず、間違った製品が届いてしまったりするらしい。

それでも、短い期間で世界第二位の大豆にまで登りつめたこの国のポテンシャルは、無視できるようなものではない。輸出する側、買う側、それぞれの気の長い努力と、ねばり強い交渉が不可欠だろう。

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