2004年09月11日
番外編#2:Ground Zero訪問とSeptember11th
初めてニューヨークを訪れたのは、今から5年前の10月、僕が高校2年生の時でした。
マンハッタンは晴天で、World Trade Center(WTC)の屋上からは、摩天楼を下に360度見下ろすことが出来ました。風が強くあおられたこと、見下ろしたブルックリン大橋が綺麗だったことだけが、今でも薄っすらと記憶に残っています。
3年前の今日、ニューヨークは同じように晴天でした。テレビで繰り返される映像には、ニューヨークの青い空が鮮やかに映っていて、地上の悪夢との対比が鮮明でした。
テレビに映るWTCが、自分自身が上ったあのビルだということは何となく分かり、そこに衝突したボーイング767が、どれくらいの大きさの飛行機だということもよく知っていたのですが、それでもWTCにボーイング767が衝突するということがどういうことなのか、僕の想像力では実感が湧きませんでした。
崩れ落ちるWTCをテレビの画面を通して見ながら、自分が何も出来ないことよりも、目の前の悲劇を間接的にしか感じることが出来ない自分の想像力のなさに、絶望感にも近い無力感を覚えたことは、今でもはっきりと憶えています。
一昨日、マンハッタンにぽっかり開いた巨大な空き地から上を見上げると、5年前ツインタワー建っていたはずの場所に、5年前と同じ真っ青な青空が差し込んでいました。
今の僕にとって、秋のニューヨークの抜けるような青空は、何となく悲しい思い出となってしまっています。
グラウンド・ゼロには、今年の7月3日から新たなビルが着工し、新たに動き出そうとしています。全てを風化してしまいそうな無常な時間の流れ中で、あの日、莫大な代償を払って得た小さな衝撃が、人類の知恵を生み出すトリガーになればと思います。

- by yuhei.k
- at 12:49

comments
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