2004年09月09日
番外編#1:機内で書くBLOG 米国空港でのセキュリティーチェックについて
この3日間、毎日追い剥ぎのようなボディーチェックを受けている。
航空機に乗る際、米国人なら数分で通過出来るセキュリティーチェックで必ず別ゲートに連行され、係員による厳重な手荷物検査(カバンの内ポケットまで開けられ、全ての持ち物を調べられる)、服を脱がされ、靴を脱がされてのボディーチェックを受けている。米国国内線に外国人のパスポートを持って乗ろうとする客は、特に厳重に調べられるらしく、ゲートを15分かからずに通過できた試しがない。
昨年の夏にも、サンフランシスコやシアトルの空港から航空機に乗ったが、こんなに厳重に調べられることはなかった(それなりには大変だったが…)。
商社に勤める人の話によると、外国人のパスポートを持った人は必ずといってよいほど引っかかるそうだ。
ある程度敏感になるのは仕方ないと思う。大統領選挙を控えた今、テロリズムによって政治を動かそうという動きがあっても何ら不思議ではないし、もし仮にテロが起こった場合のインパクトも、軽視出来るようなものではないだろう。第一、万が一のことがあったら乗客である自分たちの命も危うい。セキュリティーを厳重にすることには、何ら異論はない。
だが、「自由の国」アメリカが、異国からの訪問者に対して神経質になると同時に、それを受け入れる寛大さを失っているとしたら、それは米国に対する新たな不信感・不快感を拡大することにもなる。現在、ブラジル政府は、米国人にのみ、ブラジル入国に高い敷居を設けて、ブラジル人に対する「嫌がらせ」に対抗している。[参考:ブラジル大使館]
テロを防ぐということは、単に厳重に警戒するということだけではない。米国が、外国に対する傲慢な態度を改めることもまた、世界から米国に対する「尊敬」と「信頼」を回復し、米国を守ることにも繋がっていく。
現在、米国の空港で行われている外国人に対する執拗なセキュリティチェックは、米国が現在抱えている根本的な問題の一角であると感じられてならない。
(2004.9.9 シカゴからニューヨークへ向かうBoeing737機内にて)
- by yuhei.k
- at 19:15

comments
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