2004年07月17日
Review:『The Day After Tomorrow』
The Day After Tomorrow
http://www.thedayaftertomorrow.com/
2004年アメリカ作品
Director: Roland Emmerich
Presents: Twentieth Century Fox
人々を驚かせ、またちょっとした恐怖を味わわせる方法として、語り口をスピーディーにするというやり方がある。話術の巧みな人などが時として採り入れる方法だ。
The Day After Tomorrowは、まさにそんな、スピード感のある映画だった。
数日間の間に、ニューヨーク州より北に位置する地域がことごとく雪と氷に閉ざされてしまう、現実離れした展開。だが、その効果は抜群だった。とにかく、恐怖の異常気象が一気に地球を襲う、そんな展開に興奮できた。
この映画には、京都議定書を破り捨てた米国政府への強烈な皮肉と、地球温暖化の深刻さ、そして一人の息子を救いに行く父親と、重要な要素が多々含まれている。だが、この映画のスピード感には、息をつく暇がなかった。上映中、まったく退屈しない、一度も時計が気にならない映画だった。
そんな中、時として時間が止まったようなゆっくりとしたシーンが出てくる。その時間の流れ方の強弱が、メリハリとなっている。短時間のうちに襲ってくる恐怖とパニック、そんな中、時間が止まったようなヒューマンドラマ、いずれもで戸田奈津子さんの翻訳する字幕スーパーが冴え渡った。特に、ジャックが息子を救いにNYへ行くと妻に告げて同意を得るシーンなんか、「これしかないよ」と思わせる見事な日本語が字幕に出されていた。上手いよな~。
でも、サムが厳寒の公立図書館で想いを告白するシーンだけは、思わず「えっ?」と思ってしまう。ずっと思いを告げられず、やっと言えたサムのセリフが、何となく自分には違うように響いた。まあ、戸田さんの翻訳も見事だと思ったけど…。
それにしても展開が早く、あっという間に終わってしまったのだが、たっぷりと興奮させてくれ、その間にいろいろと考えさせてくれた、かなりお得な映画でした。最近観た映画の中では一番満足したかも…。
追記
外国映画の場合、字幕スーパーは、その映画の満足度を左右する最も大きな要素の一つだと僕は思っている。戸田奈津子さんの翻訳は、あまりにも上手過ぎて、時として自分の印象と違ってしまうので、時々映画を見ながら混乱してしまうことも…。でも、後から思い直すと、やはり名訳であることに気づく。
そういえば、最近DVDで観た『ゴースト』の、あの最後の美しいシーンだって、戸田さんの字幕があってこそ、多くの日本人が涙した、そんな気もする。
- by yuhei.k
- at 23:11

comments
I’d come to okay with you one this subject. Which is not something I usually do! I really like reading a post that will make people think. Also, thanks for allowing me to comment!